交替で産めたら良いのに
陽向(ひなた)ママさんより
とうとうかん助産所で過ごす最後の夜です。ボリュームたっぷりの美味しい夕飯も食べてしまいました。とても静かな母子2人の贅沢な夜です。今夜はゆっくり振り返り
まさかまさかの3人目の妊娠。嬉しい反面不安もいっぱいでした。最後になるであろうこの出産に私達夫婦には希望がありました。「家族全員で新しい命を迎えたいこと」「すぐに母子同室にしてほしいこと」「出産後、上の子が不安定になった場合は一緒に過ごさせてもらいたいこと」この条件を満たしてくれる所を探しても病院ではなかなかなく、かん助産所に出会いました。でも夫ははじめ助産院での出産に不安もあったようですが私たちの希望を叶えてくれたこの3人目の出産にとても満足し、感謝しています。
4/15病院の健診で「今日、陣痛が来て生まれてもおかしくない」と言われ、のんびり構えていましたが焦り、すぐかん先生に連絡しました。それからそわそわどきどきの毎日。4/19上の子の遠足。夫のいるGW(4/27)まで待ってとお腹の赤ちゃんに話しかける毎日。4/23朝方より陣痛のような痛み、今日生むぞ！と家族全員でかん先生の所へ！ところがフライング・・・こんなことがあるのかと・・・。27日朝また陣痛！？5分を切る間隔の時もある。これは間違いないだろうと一家戦闘態勢でいざかん先生の所へ!! “次に自宅に帰る時は赤ちゃんと一緒なんだよな・・・” と思ったのも束の間、まさかの帰宅。弱いけど陣痛はあり、でも産めるような陣痛じゃない。でもでも、今日な気がする。そんなこんなで夕方先生の所へ。陣痛が弱い、感覚が縮まらない。辛い。早く生みたい。陣痛の合間に寝ている夫。代わってほしい・・・なんで悪阻も、体が不自由な妊婦生活も、陣痛も私ばかり？父親と母親が交替で出産とかだったらいいのに・・・あぁ痛い、腰が割れる。この戦いいつ終わる？今日終わる？？ベタベタにしながらチョコを食べる我が子たち。なぜチョコ？夫よ、なぜチョコを出した？ラムネにして・・・どうでも良いことを考える。頑張って！と言っていた我が子もいつの間にか寝て、もうろうとする数時間。
陣痛が強くならず、感覚も伸びたり縮んだり、3度目の出産なのにいきみ方がわからない。力を入れようとするたび脚がつる。こんないきみ方ではダメだ・・・。産める気がしない。でも生みたい！！娘が起きた。子供が起きてきたら生まれるって先生が言ってた！もぉワケがわからないけど最後の最後の力を振り絞った。
長かった・・・・・本当に長く感じました。
猫のような鳴き声を聞いた時の達成感！！3人目にして初めて思わず泣きそうになりました。終わった・・・いや、始まった・・・
それからはまるでご褒美のような時間でした。
さぁ明日から3人の育児 いざ出陣！
助産師より
お姉様が2人目のお子様をここで産んで下さったのがご縁の始まりでしたよね。東京から一宮に帰ってこられ妊娠がわかり、訪ねて来てくれました。上のお嬢様のハナちゃんが一人で寝ることができるか心配なので助産所でハナちゃんと赤ちゃんとママの３人での入院を希望されていましたね。私は泊まるとこは大丈夫だけどハナちゃんだったらきっと大丈夫。しっかり乗り越えて立派なお姉ちゃんになるとお話ししましたよね。妊娠したのは赤ちゃんがママのお腹に入るのをハナちゃんが許したからだと思うし、もしハナちゃんが強く嫌がったら残念な事になっていたと思います。上の子と一緒にたずねて来られた時、すごく嫌がって赤ちゃんイラナイとかキライとか言って蹴るマネをしたりすると、その後よく流産するのを助産所にいて経験しています。だから、ハナちゃんはもう赤ちゃんをすでに受け入れていると思ったし、更に赤ちゃんを兄弟として受け入れてくれるよに頼みました。期待通りハナちゃんはしっかりと私の言葉を聞き入れてくれ、お腹の中の赤ちゃんを可愛がり、生まれる時の様子を説明したら本当に理解してくれました。オリガミを筒にし、その中を赤ちゃんがうんとこ降りて来てポンと生まれるとハナちゃんの言葉で表現してくれました。実際に赤ちゃんが生まれるとハナちゃんは本当に素敵なお姉ちゃんになってくれました。ママ、子供達は思っているよりよく育っていますね。