野に生きる

2016円

円(まどか)ママさんより

はじめて助産院におじゃましたとき、かん先生にお会いして、とてもパワフルで面白そうな先生だな、この方に診てもらいたいなと感じたことを覚えています。もう分娩台にも入院にも飽きてしまった私にとって、自宅で産んだこと、かん先生にとりあげて頂いた事、とても楽しく新鮮な思い出です。
ひとりで病院に行き、診察を受けるのとちがって、3人の子ども達、夫、祖父母のことまで見ていただいた中で、今、少し余裕を持って家族と過ごせている気がします。
秋に生まれ、寒いつらい冬を家族でのりこえて、あたたかいやさしい春が来るのを待ちわびながら、自然に生きたい。と思えるお産でした。今、小さな円が名前の通り家族をまぁるくつないでくれようとしている。そんな気がする毎日です。

助産師より

不思議な御一家でした。自宅分娩を希望され、3人の子供達とパパと皆で助産所を訪ねて来られた時の印象はまるで昭和の子ども達。野の中で生きる人々という感じでした。お宅訪問の時も栗の渋皮煮を作る途中でしたし、ドングリのもち作りについて教わったり・・・。穏やかに過ごされているように見えても、御一家の方々はとても繊細で絶対に傷つけてはいけない澄みきったガラスのような心を持った人たちでした。野性的な一家と思いきや静かにそっとしておいてあげたいと思わせる雰囲気があり、お産も、その後の産後ケアも、この家族の日常を乱したくないなと思いながら通いました。
私は、あなた達に寄り添う黒子になれたかな?

出産体験記

Posted by かん