心底諦めないママの力に感謝

2016悠之介

悠之介(ゆうのすけ)パパさんより

結婚式記念日(式を挙げてちょうど一年)に妻から「子供ができたみたい」と言われてから、今思い返すとあっという間に時が過ぎ、悠之介を迎えた気がします。
産婦人科で妊娠を確認し、健診を重ね、ぼちぼち「どこで産むか」という話になった時、妻から「助産所で産みたい」と言われました。正直初めは不安もありました。お産の知識の無さもあり、病院で産んだ方が安心かなぁと思うこともありました。でも、妻と一緒に健診に行き、かんさんのお話しを聞いたり、お産についていろんな事を教えてもらううちに少しずつそんな不安な気持ちはなくなり、それと同時にお産は妻だけでなく自分自身の事なのだという自覚が芽生えていったように思います。もし病院での出産だったら自分は妊娠中の妻の事、お産の事をこんなにも考えることはなかったと思います。妻が助産所を選んでくれたこと、かんさんに出会えたこと、とっても感謝しています。
お産当日は本当にいろんな事がありました。
悠之介が元気に産まれてきてくれた喜び。頭の大きな悠之介を諦めずに最後まで無事にこの世に産みおとしてくれた妻への感謝。そんな2人をあたたかくサポートして励ましてくれたかんさん、助産所のスタッフの皆様への感謝。
大変で大変でお産の怖さも感じた濃密な時間の中で感じた気持ちは感謝ばかりです。それ以外ありませんでした。皆様に支えてもらった妻と悠之介は本当に幸せ者だと思います。

悠之介(ゆうのすけ)ママさんより

私は最初から病院で産むのがイヤだなと何となく思っていました。どこで産もうかと考えた時、私の母が助産所で産んでいたので調べてみました。「かん助産所」のHPには出産した人の話がたくさん載っていて興味がわきました。話を聞きに行った時、丁寧に説明して下さり、旦那も出産に参加できる事が決め手となりました。
出産が近づくにつれ、お腹も大きくなり、エコーでは毎回頭周りが1週間分大きくて、臨月になると悠之介もみるみる大きくなっていき、産む時に大変なんじゃないかと不安に思ってました。
悠之介は頭が大きかったから産道を進むのに時間がかかって少しずつ少しずつ進んできてて、私の体力が限界に近付いてきた頃にようやく頭が出てツルンと産まれてきました。その時、正直「あぁ、やっと終わった」が最初の感情でした。頭が大きかったので産道が傷つき、出血が多くて救急車で運ばれることになり、輸血もして危険な状態で大変だったけど危険な目にあうのが悠之介じゃなくて良かったと思いました。かんさん、スタッフの皆さんの判断と処置をして下さった西病院の方達に感謝です。そして私を丈夫に生んでくれた母にも感謝です。
次もし出産する時に、また同じことになったら・・・って不安もあるけど、やっぱり家みたいな空間で旦那と一緒に出産したいなと、かんさんの所でまた産みたいなと思っています。
他の所で出産していたら帝王切開だったかもしれないし、自分の力で産みきることはできなかったかもしれません。旦那と母親、かんさんやスタッフの皆さんが一緒に頑張ってくれたから乗り越えれたんだと思います。

助産師より

ママ本当に頑張ってくれて、ありがとう。健診のたびに計測するBabyが大きくなったら産めるかな?と私自身も心配した事がありました。そんな私たちの気持ちを察してか、悠之介くんは予定日の2日前に生まれてくれました。ママは初産で不安もあっただろうに、本当に最後までよく頑張ってくれました。Babyをとりあげながら“骨産道キチキチで自然分娩は無理かもしれない”と内心何回か弱気になっていました。でもその度にママが渾身の力をふりしぼり、イキんでくれたのです。何度も、何度も…2時間近くイキんでくれ、3670gのりっぱな悠之介くんは生まれてくれました。パパとママの二人でいたからこそ頑張り続けれたのかもしれません。パパのママに対する優しさ、心の底からの心配、それらが全てママの力になったのですね。
出産後の幸せもつかの間、また、ママに負担をかけてしまいました。悠之介くんが大きかった為に産道の動脈を傷つけてしまい、一宮西病院で処置してもらい3日間悠之介くんと離ればなれになってしまいましたね。母乳の事や悠之介君の世話に慣れる時間が短いままの退院になってしまいました。でも、そのこともママは本当に乗り切ってくれました。母乳もたくさん出るようになり、きっと丸々と規格外に育つと思いますよ(笑)
ママには、少し申し訳ないですけど悠之介くんを預かった3日間、私もスタッフも小さな小さな赤ちゃんを独り占めできる幸せな時間を頂きました。3日間悠之介くんは私の懐ですやすや眠っていましたよ。

出産体験記

Posted by かん