特別だけれど、いつもと変わらない日常
弥希 (みつき) ママさんより
かん先生との出会いは長男のおっぱいマッサージでした。初めて、かん助産所に伺った日、先生は長男が私の出ないオッパイに苛立って怒りながら飲んでいる様子を見て一喝!長男はよそのおばちゃんに母親にも叱られたことのないような勢いで叱られビックリしていました。その後、気を取り直し意外と一生懸命飲む姿を見て今度は優しく声をかけ抱きしめて下さいました。これが、かん先生にお会いした最初の出来事でした。かん先生の肝っ玉母ちゃんぶりは圧巻でした(笑)。長男の卒乳が近付いた頃、兄弟ってかけがいのないものなんだな。この子に兄弟を作ってあげたいという思いが強くなりました。そのことを伝えると先生は「赤ちゃんおいで" ママのお腹の中に入っておいで"」と長男と一緒に「おいで、おいで」をして下さいました。するとあら不思議、1ヶ月もたたないうちにに新しい命が授かっていたのです。運命的なものを感じ何の迷いもなくこちらでの出産を決めました。
39週3日目の朝、強い張りが。不定期だったので「これまた準備ね(前駆陣痛)」と思っていたら9時頃から急に5分間隔の強い定期的な張りに。急いで先生に連絡し、助産所に向かいました。長男も出産に立ち合う事ができ「みっくん出てきた。ママからぺろ~んって」と一部始終をカメラとビデオを両手にきちんと見ていたみたいです。2歳前の長男が「ママ、ガンバレ、ママ、ガンバレ」と励ましてくれたのは感動的でした。またその場の雰囲気を察して笑わしてくれたのも印象深かったです。もちろんその間かん先生と丸山先生がずっと付添い、腰をさすって下さり、適切なアドバイスをくださったのがとても心強く安心してお産に臨めました。生まれてきた弥希は3710gのビッグベビー。出産後先生は「やっぱり赤ちゃんは天才だね。小さなママだからこそ1週間かけてこの子はゆっくりゆっくり負担をかけないように準備してきたんだね。あなたは随分この子に助けられたのよ」と。かん先生の言葉はすっと私の心に入ってきました。「無事に生まれてきてくれてありがとう 弥希。弥希が一生懸命頑張ってくれたからこんなにもスムーズにお産が進んだんだよ。
最後に、こちらの助産所で出産できて私は本当に幸せです。かん先生、スタッフの皆さんのあたたかさに包まれ、主人や長男、弥希と私で家と同じような時間を過ごすことができ特別だけれどもいつもと変わらない「普通」「日常」を実現できたのもかん助産所だったからこそです。私はこの経験を人生の宝物にしたいと思います。
助産師より
ママはとても優しくて、良い人です。何事に対しても一生懸命だし最後までやり抜く芯の強さも持っていらっしゃる。でも、私には頑張りすぎるママが痛々しかった。人は皆強くなりたいけど弱さも持っている。でもママは自分には出来ないという言葉を許さないし、子供たちに今できることは全てしてあげたいと必死になっておられた。弱い自分、人に頼る自分は、反対に子供達の頑張る力を引き出すと思うよ。私も自分の子育てを振り返ってみると同じように “今すぐこの子の為にできることをしてあげなければ” とか“もっともっと素晴らしいと思えることをしてあげたい”とか思っている自分がいたけれど、ある日わかったんです。子供たちが持っている力というものは素晴らしく何もない所からたくさんのものを作り出していく。与えすぎるとその力を生みだすことができなくなる。お産を振り返ってみても弥希くんの素晴らしい力を感じたよね。150㎝しかないないママから3700gの弥希くんがママに負担をかけずに、ゆっくりだけど、しっかり生まれてきてくれたよね。子供を育てるという事は最高のものを与えるのではなく、子供を信じて子供がいろんな力を持つことを待つしかないんだと思うのよ。ただただママの見守る視線と優しく抱きしめる手があれば良いと思うのよ。ママは肩の力を抜いて子供達とたくさんの瞬間を楽しんでくれれば良いなと思います。パパも隼颯くんも弥希くんもママを支えるくらい大きな力を内に秘めているのよ。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません