朝から晩まで右往左往

2020凉

凉(すず)ママさんより

私はもともと一宮西病院で出産予定で健診を受けていました。
妊娠9ヶ月(33週)の健診の時に、バースプランと私の不安を西病院の助産師さんへ伝えると「あなた、助産院で産んだ方がいいんじゃない?」と助産院を2か所紹介してくれました。私の不安は入院中上の子達に一切会えない事、子供達の立ち合いが出来ない事、3歳の子が赤ちゃん返りをして夜泣きやお漏らしが多く、入院中どうなるかと思うと不安な事。陣痛がきたら子供4人で留守番できるかなど、いろいろありました。
かん先生へ問い合わせた時、電話での第一印象は気さくで心優しくて話しやすい。すごく頼れそうと思いました。妊娠9ヶ月での転院、また同時期予定日の方がいらっしゃるにも関わらず、快く転院を受け入れてくれたこと、心より感謝しています。
予定日は8月14日。今年は小学生の2人の夏休みが8月8日からでした。私自身も8日以降の出産でないと子供たちの世話が・・・と心配しており7日までは必要以上に動かない生活をしていました。旦那は仕事が休みの8月8日9日(土日)で産んで欲しいと言い、娘は同じ2が付く12日に産んで欲しいと言い、息子は9日が良いと。うちの家族はそれぞれいつ産んでと言っていました。
7日、より前駆陣痛があり、9日、陣痛が来るように家族で養老の滝へ行き歩きました。10日、陣痛が弱まり、旦那は仕事へ行きました。一体いつ本陣痛が来るんだろうかと不安に過ごしました。11日、朝9時頃より10分以内の陣痛があり、いつもより強い陣痛かなぁと思い、旦那に仕事から帰って来てもらいました。13時、かん先生の所へ。今日絶対産むと決意する。一旦帰宅し、コストコで買い物。15時30分、かん先生の所へ再び戻り、立ったり歩いたりして過ごし、どんどん陣痛が強くなる。18時頃、破水処置をしてもらい、旦那と子供達も到着。痛みも更に強くなり、2分間隔の陣痛にもかかわらず赤ちゃんがなかなかおりてこない。「以前の出産の時より痛いし、きついし、なんでまだ生まれないの?」と痛みに負けて弱気になっていきました。最後、骨盤のところを赤ちゃんが通る時、先生に「なんか怖がってる、いつもの自分になりなさい。次の陣痛でいきんで」と喝を入れてもらいました。とにかく産むってことだと思い、精一杯いきみました。その後、無事生まれました。
すぐに抱っこした時はすごくすごく我が子があたたかく感動しました。臍の緒が首に巻いてて、なかなかおりて来れなかったと産んでから知り、苦しかった赤ちゃん無事に生まれてきてくれたことへの感謝で涙が溢れました。出産は命がけであることを身にしみて感じました。
家族全員での立ち合い出産。子供達が「ママ、がんばれー」と言ってくれたり、腰をさすってくれたこと、生まれた妹に「すずちゃん お兄ちゃんだよー お姉ちゃんだよー」と声をかけていたこと、嬉しそうな旦那。家族で幸せを感じることができ、家族の絆を深めることができました。

助産師より

九州出身のご夫婦。私のイメージは亭主関白??でも実際にお会いすると、やんちゃな長男のようなパパと、そんなパパを右往左往しながら支えてるママという印象。病院での出産はコロナで家族の立ち合いや面会を禁止する方向のため困っておられました。5人目の出産で、4人の子供だけを家に置いておくことはできないと、9ヶ月での転院でした。ママは入院中子供の世話をする人がいないと心配され、自宅分娩の希望も持っておられましたが、パパと色々相談したらパパが「入院中子供の面倒をみます」とのお言葉。ママと二人で驚きました。パパは有言実行!入院中(ママが居ぬ間に川遊びやゲームセンターなど)しっかり面倒を見てくれました。おかげでママはすずちゃんと安心して入院生活を送りました。退院後も子供達のお世話とパパのお世話。相変わらずの右往左往でママは大忙しでしたね。フレーフレーママ!