あら不思議
泰晴(たいせい)ママさんより
まさか自分が4人の子を持つ母になるなんて思ってもみなかった。でも、すやすや眠る泰晴の顔を見ていると幸せな気持ちでいっぱいです。赤ちゃんって やっぱかわいい！！
今回で4度目のかん助産所での出産。上3人の娘たちもお世話になったので、不安なことは唯一、自分自身の恐怖心と向き合う事でした。何度経験してもお産に慣れることはなく、毎回あの痛みが待っていると思うと こわくてこわくて。
予定日を1週間過ぎ、やっと来てくれた陣痛。私がこわがっていたせいかな？と思いました。陣痛が来ない日が一日一日過ぎていくと、もう覚悟しなきゃ、もう待てないよ！と自然に思えるように。私に必要な時間を赤ちゃんがつくってくれたのかもしれません。
直前になり、娘と旦那に「ママ、こわいの。痛いのが来るのこわいんだぁ」と打ち明けました。娘たちはきょとんとしていましたが、私は自分の気持ちをありのままはき出せたことで、スーッと心が落ち着いたのを覚えています。
娘たちがお産をこわがらないように自分をセーブしなきゃと思っていましたが、自分をさらけ出さなきゃ産めないのがお産なんだと今回改めて実感しました。そして、そんな私をサポートしてくれる旦那や娘たちの存在のありがたさをとても強く感じました。そんな家族のいる私は本当に幸せです。
元気に生まれてきてくれた泰晴。泰晴のまわりにいる娘3人と旦那の姿を見ることができ本当に良かった。母になる幸せをいっぱい感じられたお産でした。
助産師より
10月15日助産所の皆で慰労会に昼神温泉に出掛けていました。温泉に気持ちよく浸かり、ふと見た先に「子宝の岩」なるものがあるではないですか。私は･･･助産師はこの岩を素通りすることはできない。手を合わせお願いしなければと頭を垂れ一心に拝みました。すると、あら不思議！帰りの車中で電話が鳴り「先生～！ウソみたい。4人目妊娠しました。」とママからの報告。その時、私、思いました。絶対今度は男の子。泰晴くんはもともとママの家族になるべき子だったんだと。4人の子供でこの家族は完成するんだと。ちっともウソでも不思議でもない。4人目が生まれて本当に良かった。ずっと今までと同じ仲良し家族だね。