無事を祈り続ける
瞭汰(りょうた)ママさんより
妹が10月にこちらで水中出産をしているのと私自身もおっぱいマッサージでお世話になっていたので、2人目は “かんさんの所で水中出産するぞ” と決めていました。1人目の時は色々と心配があり病院で生むことになりましたが、いざ出産の時は微弱陣痛から始まり促進剤、32時間の長丁場でいきむ力も残っておらず、吸引と先生が上から乗っかって押し出しての出産でした。産後は股の痛みと疲労で座るの立つのすらやっとで、歩くのも困難な状態でしたので出産のイメージはあまりよくないものになってしまっていました。
妹から「かんさんが言うには水中だと痛みが半分になるらしい」と聞いたのと今度は自分の力で自然に産みたいと思う気持ちが強くなりました。いざ出産の時は “2人目だし水中だし楽に産めるんじゃないか” と思いきや今回も陣痛がなかなか進まず、睡魔に襲われながらの長丁場。「もしかすると首にへその緒がまいているかもな、だから赤ちゃんもなかなか降りてこられへんかも」と言われ、ここで産めるのか、自分で産めるのかと自信を無くしたりもしましたが、かん先生とおおくれ先生がずっと応援してくれ、腰をさすってくれ、赤ちゃんに声をかけてくれ、時には厳しい言葉をかけてくれたりとベテラン2人が導いてくれた21時間。無事水中での出産をすることができました。
自分で生めたという自信はものすごく大きく、産後の痛みも前回とは全然違い、楽しく入院生活を送ることができました。毎日のご飯も本当においしく、毎晩のおっぱいマッサージで「おっぱい出るのかな?」という心配もなく、ここで産めて本当に良かったなと思います。
助産師より
双子の妹さんが10月に出産され、やはり、長丁場の出産だったので瞭汰くんのママのお産もやっぱり長いだろうなと覚悟はしておりました。けれどもママに「すごく長丁場になる」とは言えず、また、胆石で病院の方から助産所はどうかなと言われているのに「ぜひここで産みなさい」とも言えずどうなるのかなと思いながらママの決断を待っていました。そんな日が続くある日パパから電話がありました。妻のお産をどのように考えれば良いか悩んでいるという内容でした。私も何と返事をすれば良いか悩みましたが日頃思っている事を伝えました。「生むのはママですよ。一番悩み、子供と自分の身体を守るため、又、自分らしく産むため、どう決断すべきか考え続けておられる。そのママの思いを受け止めるため、一緒に悩み、一緒に頑張る。ママの決心がどうなるかはわからないけど、無事産むために人任せにせず、自分たちで生む!自分たちで納得できる決断をすることが大事なのでは?パパ自身がママと子供を心配し、無事生まれるまで祈り続ける事が大事。当事者として頑張ってほしい。」そしてパパは返事してくれました。「ママが望むことを一緒に当事者として頑張ります。心は決まりました。」と。嬉しかったです。
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