ふたりで産み、ふたりで育てる。

2013直緒

直緒 (なお)パパさんより

初めての出産で不安がたくさんありましたが、なにか心が落ち着く先生の人柄や不安を取り除いてくださる丁寧な説明、先生の言葉が持っている力から夫婦共に “ここで産みたい!” という気持ちになりました。
妊娠中は、妻のお腹がどんどん大きくなるその変化に驚き、手を当てれば赤ちゃんの動きを感じて、本当にこのお腹に赤ちゃんがいるんだなぁ… 早く会いたいなぁ… と幸せな毎日でした。でも妻は初めての事で不安や痛みがいっぱいだったと思います。そんな妻を先生がお母さんのような安心感で支えてくださったおかげで本当に幸せな妊娠生活をふたりで送ることができました。 「体重が増えすぎないように旦那さんがしっかり管理しなさい」と言われたのに、美味しいものを食べると喜ぶ妻がかわいくて、厳しくするどころか食べ物を与えてしまいました。結果、体重が増えて妻が怒られてしまいましたが・・・ごめんなさい。あれは私のせいです。それが分娩時の苦しさや赤ちゃんへの負担になることも教えてもらいました。 2人目の時は、厳しく、そして優しく妻を支えます。
分娩時は 痛い! と泣き叫ぶ妻を見るのは辛かったです。大切な人が苦しむ姿は嫌です。でも、それを見て、立ち会い出産したからこそ命をかけて産んでくれた妻と、命をかけて生まれてきてくれた子供に 『ありがとう!』 って気持ちでいっぱいになり、愛情がグッと増しました。妻は年下ですが私よりずっと強いんだと、女性の偉大さを知ることができました。立ち会い出産をして、本当に良かったと思います。
先生は優しくするだけでなく、しっかり怒ったり、厳しい事も言ってくれます。私はそれが好きでした。 “良いお母さんとお父さんになりなさい” っていうメッセージが伝わるからです。だから、私達夫婦はこの場所で大切な命を取り上げていただいた事を本当に嬉しく、幸せに思っています。 

助産師より

『絆ノート』 の文章を全文パパが書かれたのは初めてでした。分娩の問い合わせもパパ。申し込みもパパでした。パパは同級生の奥様がここで出産された時から “ここで産もう” と思っていたみたいです。パパは本当に自分が生むという思いを持つくらい、ママの代わりにできることは全て受け持たれました。ママはそんなパパに甘え、パパがいる時には、おむつ替え、げっぷ、沐浴、泣いている時のあやしなど…あれこれをやってもらっていました。ママは同性の私から見て、とてもうらましいくらい甘え上手でした。そのママがお産だけは代わってもらえず、頑張りました。初産だけに何度も「もうイヤ」ときう気持ちになったようですが最後まで頑張りました。ママを思うパパの表情はとっても真剣で、お産の最中ずっとパパは代わってあげたいと思っていたように見えました。
家族の形って、本当に様々で、ただひとつ言えることは、何も取り決めなんてなく、パパもママも子供達も皆んながうれしそうで幸せそうだったらもう充分なんだということですね。

出産体験記

Posted by かん