いろいろな安心安全
光穂(みつほ)ママさんより
かん先生との出会いは1人目の出産を終え、一宮に里帰りしていた頃のことです。病院からミルクを足すように指導されたが本当に必要なのか?おっぱいだけでいけるのでは?でも自分の判断で栄養が足りなくなったら…と悩んでいた私のもとに新生児訪問の先生として来てくださいました。赤ちゃんの抱き方からおっぱいのくわえさせ方までレクチャーしてもらい、飲んでいる様子も見てもらいました。そして「大丈夫!この子は小さいけれど、お母さんの体の大きさに合ったサイズでちょうどいいのよ。ちいさいなりにしっかり飲んで、この子のスピードで成長しているから自信もちなさい」と言ってくださいました。あの時の言葉で安心して自分なりに子育てのスタートが切れてように思います。
出会いから1年半、2人目の妊娠が分かったとき「かん先生に妊娠の報告をしたい!」と思いました。電話をかけ、その旨を伝えると「おめでとう!!よかったね!」と先生の元気な声が!産む場所についてはまだ迷っていることを相談すると「一度旦那さんと話を聞きにおいで」と言ってくださいました。話を聞き、ここで生みたいという気持ちが強くなり、主人も私がそうしたいならと言ってくれたので決めました。とは言っても期待と不安があり、決めても逆子だったり、破水して陣痛が来なかったり、万が一の時は病院へ行く事になると聞いていたので、助産院で産みたいよーと内心ずっとドキドキしながらの妊婦生活でした。
出産前日は「まだかなぁ~7日、8日ころ出ておいでって伝えてるけどな」歩くといっても外は暑いのでショッピングモールで歩いたり買い物したり、久々に多めに動いて帰宅。暑いので娘と一緒にシャワーを浴びていたら破水⁈ 慌てて連絡して、夕方、かん先生に診てもらいに行きました。ところが破水はしていなくて、でも軽く陣痛が来ているから7~8分間隔になったら連絡することになり一旦帰宅。
夜中~明け方にかけて陣痛間隔も少しずつ短くなっていきました。夜中には眠くてさすってるのかさすってないのか分からないようなとーちゃんの態度に不安を感じましたが、朝になると、陣痛のたびに支えになってくれました。それにしても痛い!「声は出さない!腹圧だけ!腰の力は抜く!」久美さん(お産を手伝ってくださった助産師さん)の部活のような叱咤激励のおかげで最後は逃げずに力を入れて産みだすことが出来ました。その後、赤ちゃんが私の胸にふわっってきて、おっぱいを吸い始めた時の幸福感と達成感はサイコウでした。
入院2日目の夜、おっぱいマッサージを受けているときにかん先生とお話したことが心に残っています。私が1人目の時はとにかく安全安心な所でお産したいと思っていたこと、産婦人科で出産した時の後悔などを話すと先生はこうおっしゃいました。「病院は命を守る安全(安心)はあるけれど、お産はそこでおしまいじゃないから。産後のお母さんの身体の安全、心の安心、赤ちゃんの心と身体の安全安心、家族(上の子)の心の安心、いろんな安心安全がある。」
お母さんと赤ちゃんだけの力で産んだお産は体の回復も早くて、お母さんの身体の安全につながる。上の子や家族が立ち会えたことは心の安心、ケアに繋がった。上の子の時に体重が少し軽いだけで2日間保育器で離ればなれだったあの寂しくて、泣いているのに抱っこしたりおっぱいをあげたりできなかった悔しい思い。そういうのが全部今回のお産でリベンジできたような気がします。
助産師から
お世話になっている方の娘さん。1人目の出産を終え、実家で育児をしている時にとても不安そうだとお父様からの連絡で、おっぱいケアに出向いたのがお付き合いの始まりでしたね。生まれた赤ちゃんは小さくても玉のように弾む子供で、これなら大丈夫と思ったものです。二人目の妊娠の報告を受けた時、うれしかった。パパもママも物事をとても真面目に考える方達で助産所での出産に少し不安を持たれていましたよね。ご夫婦二人で説明を聞きに来られ、ここで出産すると心を決めて下さった。その時も嬉しかったです。そうそう、今回のお産で一番印象が強かったのはお姉ちゃんです。まだ2歳にもなっていないのに驚くほどの理解力と達者な言葉の力!周りの環境の変化をいち早く読み取り、行動に変える力のすごさ!妊娠中からどんどん赤ちゃんが生まれる準備をし、パパとママを支える練習をしていましたよね。初めてママから離れて、パパと二人でお泊りの練習をしたり、一人遊びの練習、見事に皆の期待にこたえてくれました。お産は単に子供を生むという作業だけではなく、家族の絆を強くし、家族それぞれが更に成長する過程でもあると強く感じさせてもらいました。
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