愛おしさを抱きしめて
一咲 (いっさ)ママさんより
長女を福岡の助産院で出産していた経験から今回も自然と助産院での出産を望みました。出産は一宮でと決めましたが、九州出身の私と四国出身の主人が核家族で転勤して来ているので、産後の問題もあり、看護師である私の妹が手伝いに来てくれることになりました。健診をかさねるうちに上の子供がいることや妊娠の経過が順調なこと、主人と妹の負担が軽くなる事を理由に先生が自宅出産を進めて下さり、臨月に入ってからの選択でしたが、自宅出産に挑むことになりました。正直、私自身は自分の体調に自身があまりなく、多少の不安はありましたが、“先生が進めてくれるんだから” とだんだん前向きに考えられるようになりました。まさか破水から始まるお産とは想像しておらず、内心ドキドキしましたが主人と妹に連絡してすぐにかん先生に電話をしました。どんどん進む陣痛の中、立って歩いて陣痛を緩和したり、体勢を変えたり、姿勢を変えてみたり、自由に過ごしました。赤ちゃんが出てくる時はそれはそれは痛いですが、自分の身体の下に現れた時には何とも言えない感動と、愛おしさで胸がいっぱいになりました。生まれ落ちてきたへその緒がついたままの息子を自分の手で抱きあげられたことは忘れられない体験となりました。終えてみると、不安に思っていたことは何ひとつなくて 『自宅出産最高!!!』 と思いました。もちろん私自身もそうだし、主人も娘も。私たち家族のいつもの日常に自然と赤ちゃんが増えたという感じです。
今回、自宅で素晴らしい出産をして新しい家族を迎えられた事は、主人と娘の理解と協力だけでは実現できませんでした。心から信頼できる妹が出産前から駆けつけて私たち家族をサポートしてくれていなければあり得ないことでした。私も主人もとても感謝しています。
そして、かん先生のおおらかで “小さな事はきにしな~い!” というお人柄に何度も救われました。健診では妊娠・出産・育児とかの話にとどまらず、色んな話やご相談をさせてもらいました。時にお母さんであり、お姉さんであり、上司のようであり、何か困ったことや迷うことがあったら相談にのってほしいなと勝手ながら思っています。
助産師 より
分娩予約に来たママはちょっと悩んでいる感じで長い時間話し合いましたよね。1つ1つ悩みを解決しながらの妊娠期間でしたね。神様はいらっしゃるのか? 真剣に取り組めば道は開けるのか?・・・氷が解けるように悩みは薄れていきましたよね。妹さんの存在も大きかったですね。産後の養生を手伝ってくれる人がみつかったことと精神的に支えを得たことでママがどんどん落ち着かれていきホッとしました。お産も、育児も、楽しかったね。ママの頑張りの中、大きな産声が聞こえてきて、幸せなひとときを過ごしました。オッパイもいっぱいでて、助産師の私は黒子のように何をするでもなく、ただ、笑って、お茶して帰ってきました。ありがとう。
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