ずっと水中と決めていました

2016一誠

一誠 (いっせい) ママさんより

私は中学生の時に読んだ本の影響で、自分が出産する時は絶対に水中分娩で産もうと決めていました。お腹に新しい命が宿ったと分かった時「よく来たね、あなたを水中分娩で産むからね」と一番最初に話しかけたのを、今でもよく覚えています。そして水中で産める所を探し、辿り着いたのがこちらのかん助産所でした。
私は毎日お腹の子に話しかけていました。そして、かんさんも健診の度にたくさん話しかけてくれました。病院とは異なり、母子・家族と全力で向き合い、時には厳しく、時には優しく支えてくれる所が魅力です。
2月28日 23:45 10分間隔の陣痛発来! 前駆陣痛が1週間程度前から頻繁にあった為、またそのうち遠のくのかな?と思いながら時計を眺めていると、あっという間に3分間隔に! 真夜中に電話すると「あんた!早よ来ないかんやん!!」と言われ、慌てて助産所に向かいました。
助産所に着いて50分後、水中で無事に出産することができました。
かんさんの分娩介助の技術はもちろん素晴らしいです。しかし、それ以上に赤ちゃんの生まれようとする気持ちを尊重し、赤ちゃんの産まれる力と、お母さんの産む力を信じて待ってくださる事が素敵だと私は感じました。
心から納得のいく、良いお産をさせてもらたっ事が育児の支えになっています。美味しいご飯と温もり溢れる助産所で2人目もぜひ取り上げて頂きたいと思います。

助産師 より

何もかも中途半端なことは嫌いなママです。初めてお会いした時に中学生の頃から、水中出産や桶谷式乳房治療手技の本を読んていたと聞いてビックリしてしまいました。パパも真面目な性格で、周りから求められた事に対して断れない。いわゆる八方美人。ママにとってはおもしろくない。自分と赤ちゃんの事だけに集中してほしいのに、ママに甘えてママにだけワガママを言う。お会いした日から妊娠中はずっと心配のし通しでした。喧嘩ばっかりする二人。助産院で取り上げれるかしら?と、ハラハラしていました。でも二人共とっても良い人達。自分にも他者にも嘘のつけない人達です。一誠くんが産まれた時はホッとしました。力強く、自分の力で、とっても良いタイミングに産まれてくれました。この子なら二人の両親を救ってくれるかもしれない。本当にそう思いました。一誠くんはママを変えてくれました。中途半端が嫌いなママが良い意味での“適当さ”を身につけ始めてくれているのです。適当さはいわゆる匙加減くらいの意味でしょうか?一誠くんへの愛も多すぎず、少なすぎず。パパへの思い、願いも多すぎず、少なすぎず。いい塩梅になってきました。本当に一誠バンザイです。

出産体験記

Posted by かん